「へえ〜」

凪沙と恋雪は、画面を流れるドラマを真剣に見ている。

織田信長は誰にでも自由に商工業ができるように、城下に楽市・楽座令を出したり、キリスト教を保護したりしたんだ。

そして1575年、長篠の戦いに鉄砲を大量に用いた戦法で、戦国最強といわれた武田軍に勝利したりもした。しかし、1582年に家臣の明智光秀に背かれ京都の本能寺で襲われ、本能寺で自害した。これを本能寺の変というんだ。裏切った明智光秀は、同年に山崎の戦いで豊臣秀吉に倒された。

ドラマの一話が終わり、次は豊臣秀吉にスポットが当たるようになる。

豊臣秀吉は、織田信長の家臣で猿と呼ばれた。全国統一をして大阪城を築いたんだ。

秀吉は1582年に、太閤検地という政策を行ったんだ。それは全国の田畑の面積や土地の良し悪しを調べ、その収穫量を石高で示し、定められた年貢を村ごとに領主である武士に納めるというものだ。

「 刀狩……?兵農分離……?」

凪沙が首を傾げる。俺は口を開く。

「百姓の一揆を防ぐために、刀などの武器を取り上げたことを刀狩って言うんだ。兵農分離は、農民と武士の身分を区別を明確にすることだよ」

「それにしても……」

恋雪が言った。