それから「面白くなりそう」と呟いて、さっさと席に戻って行ってしまった。 何が面白いんだぁ?? ────ガラッ! 「ほら、お前ら席に着けー!」 直後、担任の先生が教室に入ってきて朝のホームルームが始まってしまった。 仕方なく私も、教卓の方へと体を向ける。 何が面白いのか、何で高峰くんが難しい顔をしてるのか、結局この日は、聞けずじまいになってしまった。