翌日のこと
速達便が届いた。


差出人は大野美結?
え?あたし?
レターパック?
何買った?ううん
そんな覚えないし
何買ったならお店が差出人だよね?
何だろう?


まさか???
勇さんのファンがあたし達のことを
知っていたずら?
開けたらカミソリとか?


勇さんが帰ってきたら
相談するからそれまでこのままに
しておこうとテーブルの隅に置いて
レターパックを気にすることもなく
バイトに出かけたのだった。


「美結 今日バイトが終わったら
ご飯行かない?」


「あたしと?伊達くんはいいの?」


「うん 美結とご飯行くって言ってるから」


「それなら行こうか」


真由は私に相談があるらしい
どうせ私も暇だし
即答オッケーをした。





「美結 木山さんとどう?」


「どう?って?」


「上手くやってる?」


「おかげさまで」


から真由の話は始まった。


1度だけ真由は勇さんと
会ったことがある。


私をバイト先に迎えに来てくれた時
最寄りの駅までベンツで
送ってあげたのだ。


「本当にあの木山さんだ!
すごっ!」と感激してた。


「美結を大切にしてくださいね」
なんて注文をつけてたけど。


「心配しなくても
ちゃんと大切にするよ」なんて
返してたっけ。


「ねっ!真由 あたしに話があるって
言ってなかったっけ?」


「あ・・・うん
そーね いざとなると勇気が要るな」


「何よぉ〜」


「あのね フー」


自分に気合入れてるのか
フーフーというばかり。


「もぉ!!何なのよー」


「あのね。。。
来ないのよー」


「来ない?誰が?」



誰が?って聞くとガクッと
身体を落とした真由。