「武智さん、それでもいいって言ってくれた。

“あなたのことが好きだから、あなたの全部を受け入れて愛します”って言われた」

そのことを思い出したのか、陽葵ちゃんはフフッと幸せそうに笑った。

「それって、もしかして…!?」

「はい、武智さんと両思いになりました」

得意気に言った陽葵ちゃんがこの以上ないくらいに幸せそうで、
「おめでとう!」

私は祝福の言葉を言って彼女に抱きついた。

「きゃっ…あ、ありがとう…」

陽葵ちゃんはいきなり抱きついてきたことに戸惑ったけれど、すぐに受け入れてくれた。

「よかった、陽葵ちゃんが幸せになって!」

そう言った私に、
「芽実はどうなの?

例の社長とどうなっているの?」

陽葵ちゃんは次は私が話す番だと言わんばかりに聞いてきた。