「私の幼なじみだからって最初は気にしてなかったんだよ。

最初は。で、私も諦めようかなーって思ってたら、私と舜が電話してたときに、わざわざ『夏祭り行こうぜ。』って耳元で言ったのね。

そしたら舜が急に焦って、俺と行くに決まってるだろ!って。行く約束なんてしてなかったのに。


それで私も、え?って言っちゃったら、『俺と付き合ってるんだから予定は全部埋まってるだろ!』って。」


「意外、、、。舜くん、そんなこと言うんだね。」


「私も初めて聞いたよ。びっくりしたけど、嬉しかった。」


「いいねぇ。でも、それはそれだけ美玲に魅力があるってことだろうし。残念ながら私にはないからなぁ。」


「うーーん、彩がやきもち妬かせるっていうのも違和感あるしねー。
じゃあさ、久しぶりに会うときにすっごいきれいになって会って、びっくりさせようよ。」


「え?いやいやいや、無理だよ。素材に限界があるもん。」


「なんでー?メイク禁止って言われてないこの学校に感謝してちょっとメイクしてこようよ!

彩は眉毛整えてるぐらいであとは保湿リップだけじゃん?だからさ、目をぱっちりにさせて、髪もふんわりにしようよ!

絶対上手くいくって!!春休み中に特訓しよ!?」


「えーー。うーん。うん、頑張ってみようかな。」


「よしきた!じゃあ、クラス発表見に行こ!」