私はスマホを手に取り、相手を確認する。『刑事さん』と表示されたディスプレイを見ると、私は電話を繋いで電話の相手に叫んだ。

「もしもし、刑事さん⁉︎早く探偵事務所へ来てください!先生が、先生が頭から血を流して倒れています‼︎」

刑事さんは私の声に驚きつつも、5分で着くからその場に居るよう告げて電話を切った。
私はスマホを持ったまま座り込み、事切れている先生をただ見つめることしか出来なかった。