ケータイ小説 野いちご

腹黒王子のいいなり。

人気者の恋人




次の日。


「あれ。夕美、今日は遅いのね。
間に合うの?」

「うん、電車を一本遅らせただけ」


今日もいつもの時間に家を出る……と、言いたいところだが違った。

いつもより一本遅い電車に乗る。


もちろんそれにも理由があって。

昨日、菅原と一緒に帰ったのだが、本当に南中だったらしく。

私が降りる駅の、一本手前の駅だったのだ。



『明日、せっかくだし一緒に行くか』

その時菅原に誘われ、今日一緒に行くことになった。

さらには私の時間だと早いと言われ、菅原が乗る電車の時間に合わせることに。



だから今日は朝からゆっくりとできたのだけれど……正直、あまり実感が湧かない。

だって菅原と一緒に行くって信じられる?


昨日のことも全部夢だったんじゃないかって思いたいほどだ。


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