「てまり。」

振り返ると、いつのまにかそこにはお兄様がいた。

「ダメじゃないか。僕の可愛い人形が驚いてしまうだろ。ほら、風呂沸いてるから先入りな。」

「はぁい。」

お兄様に促され、私は部屋を出た。

あれ?お風呂場どこだっけ?
まあいいや。適当に探そう♪


お兄様の家に来ると、悲しいこともすっかり忘れちゃう。
カミトは元カレになっちゃったけど、明日からまた探そう。



私のことが大好きな誰かを…