「ひっ…ひっく…ひぃっ…」

部屋の奥から声がした。

なんだろう…?
前に住んでた人の幽霊とか?!

少し怖かったが、私は気になって、沢山の荷物を退かせながら声の方へ歩いた。

奥に行くにつれ、異臭が漂っている。
でもなぜか、私はその異臭が気にならない。

そして、一番奥の大きな荷物を退けると、そこには、鉄格子が現れた。

声は鉄格子の向こうからだ。

私は恐る恐る覗いてみる。