「以前話してたあのアニメ、まじで心救われるからオススメするわ。なんならリンク張ろうか?」


そういう話の展開に行くことに私は助けられた。
変に心配されなくてよかった。


仕事が終わって家に帰った私は坂本君はオススメをしてくれたアニメを1話見た。

小学生くらいを対象としているであろう女児向けアニメを社会人が「好きかもしれない」人にオススメされるってなんだか面白いかもしれないな、と思いつつ1話の最後に差し掛かったとき、挿入歌が流れた。


私はそれが流れた瞬間、妙に心が軽くなる感じがした。

今までの自分が許され、認められた感覚。落ち込むことが悪いことではないと、次に向かえばいいと、そういうニュアンスの歌詞が私を救った。


女児向けアニメに救われるというのは何とも笑える話かもしれないが、事実救われたのだからバカにはできない。




そこからより坂本君を意識するようになったのかもしれない。