数時間後、スマホの通知音で我に帰った。
お兄様からメッセージ。

『てまり!ごめん!彼女と別れて落ち込んでるんだ…(´;ω;`)肉ご馳走するから今日ウチ来てよ!』

はぁ…お兄様も失恋したのか。
全く私たち兄妹どこまで似てるのよ…

『分かった。実は私も振られちゃって……非リア同士仲良くしよ』

お兄様の家で食べるお肉はすごく美味しい。
私はあの味が大好きだ。




その後、
私はカミトの亡骸を切断し、アトリエの中にある階段から地下2階に下り、今までの元カレたちと同じように、カミトをホルマリン漬けにした。
この部屋は、私の顔認証だから、他の者は勝手に入ることができない。
お父様もお母様もお兄様も。

誰も私と彼らを引き裂けない。
私が、私のことが大好きな彼らを愛し続ける限り。