テマリはおもむろにしゃがみこむと、俺の目をまっすぐ見て言った。

「ねえ、カミトは私のこと好き?

私はね、大好きだよ。

優しいカミトが
笑顔が素敵なカミトが
かっこいいカミトが
可愛いカミトが
怒ったカミトが
泣いてるカミトが
怯えるカミトが
叫ぶカミトが
私を見つめるカミトが
私だけを見てるカミトが
私だけを愛してるカミトが







私はね、凄く大好きだよ。





…私のことが大好きなカミトのことを愛してる。」

目に涙を浮かべながらそう言って、テマリは、俺めがけて包丁を振り上げた…