奥の方の部屋に案内され、先に入れられた。
まるで学校の美術室のような部屋だ。
そんな事を考えていると、

ガコン
ガチャッ

分厚い頑丈そうな扉が閉められた。

少し混乱した俺はテマリに聞いた。

「な、なにここ?なんで鍵とか…」

「私のアトリエ。誰か入ってくると集中出来ないの。…カミトに絵のモデルになって欲しくてさ…いいよね?」

なるほど、そういうことか。
納得した俺はいいよと言い、テマリに案内された椅子に座った。