エレベーターに鍵をピッとかざすと
扉が開いた。


そして何も押してないのに
15階のランプが付いている。


「ズゴっ!!!」
思わず口にしてしまった私。


オートロックとか話には聞きていたけど
ここはすごい!と思った。


「うん?すごいとは?」
すぐさま木山さんが私に聞いた
ほらほら聞かれるじゃん
恥ずかしい。。。


「降りる階のボタン押さなくても
いいなんてすごいなぁと思って
まぁ エレベーターがあること
事態が羨ましいけどね
あたしのアパートなんて
エレベーター無くて」


「え?美結ちゃんちって
何階?」


「3階です」


「3階って 歩くの?」


「もちろんですよ」


「セキュリティも何もないじゃん
もし後をつけられたりしたら
大変だよ」


「安いアパートなんで。。。
それに後をつけられるとか
無いですよ」


「いやいや わかんないよ
この世の中怖いだらけだから」


「そーですけどね」


あっという間に15階についた


木山さんの部屋はリビングがガラス張り
さすが金持ち。


「すごっ!!!」
まるで田舎者のように
目を輝かせる私に
「適当に座ってて準備するから」
と言った。


「私も手伝いますっ!」
荷物を部屋の隅に置いて
木山さんを追って台所へ。


「綺麗すぎる!!
私の台所と比べると
月とスッポン」


「そんなこと言ってぇ
本当はこれ以上だったりして
今度見せてもらおうか?」


「見せれるほどのものじゃないので
がっかりされちゃうから」


今度見せてもらおうか?
え!!
木山さんが私んちに?
ないない。。。