「確かに最初は気になってたよ?でも幾ら考えても答えは出なかった。だから考えるのを辞めた」

だって考えても無意味なことだったから。

「優雨君はやっぱり面白いねそれに俺に少し似てるかな。
それじゃ雑談はこれで終わって本題に入るからちゃんと聞いてね。
単刀直入に言うと優雨君には、とある世界の神様になってもらう」

「は、神様?それにある世界ってどういうこと?ちゃんと説明してよ」

急に言われて僕は酷く混乱した。
ある世界って世界は一つしかないでしょ。
ほんと、もう、どーなってんの。

「ごめんね。いきなりだと思うけど、もう時間がなくて…。
それに残念だけど拒否権は無いんだ時間が無いから簡単に説明するよ」

「ある世界っていうのは謂わゆる異世界なんだけど、その異世界の神様になって貰うんだ。だから優雨君に俺が持ってる全ての能力、知識を譲る」

「なんだそれ意味分かんない。ていうか拒否権ないって理不尽でしょ。
でも、まぁ退屈な人生だったから今度の人生は楽しくやらせてもらうよ」

「ありがとう。ごめんね、本当。じゃあ今から優雨君に俺が持つ力を全てあげる」

そう言われ僕はコクリと頷いた。

「我の、能力及び知識を、汝、伊月優雨に授ける」

僕に向かって片手を突き出し呪文を唱えた。
すると片手が光りだし、僕はその光りが余りにも眩しくて目を目を閉じた。
……そしてそのまま気を失った。


「優雨君、俺は君と話が出来て良かったよ
いつか。また。会おう」


優雨side終