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櫻井 奏「お久しぶりでーす」
部長 「お!櫻井じゃんか!本当に久しぶりだなぁ!」
結局どうしようにもしかたなく、2ヶ月ぶりに部活に来た。
櫻井 奏「いやぁ。割と忙しくて?」
部長「金田が喜ぶよ笑笑」
櫻井 奏「あ!さっき会ったわ!」
部長「あいつずっと、先輩来ますか?言うてるよ笑」
金田たがねー。私、割といい先輩だったりして!
櫻井 奏「嬉しいね笑笑」
部長「てかさ!櫻井来ないから、今回の文化祭諦めようと思ってたよ!文化祭出れるでしょ?!」
櫻井 奏「あー。その事なんですけどー、パートリーダーでして…」
部長「えぇ!?合唱コン、文化祭の前だろ?」
櫻井 奏「そうなんだけど、合唱コンクールの後すぐにテストで文化祭でしょ?厳しいかも」
部長「はぁ!?櫻井が出ないと人集まらないんだよ!!」
櫻井 奏「何でよ笑笑」
部長「そりゃぁ、歌上手いボーカルで顔面偏差値高いんだから当たり前だろ!?」
櫻井 奏「またまたぁー」
うちの高校の軽音部は、まぁ強くはないけど弱くもないっていういわゆる、普通だった。ちょうど三年前までは。
まぁ、自分で言うのもあれだけど、私達の代はまぁまぁ天才だったわけで、『救世主』『希望の星』なんてよく言われたものだ。
みんな、高校から楽器を始めた割には上達が早く、コンサートを開けるレベルだったもした。
ボーカル兼ベースが、私。
ドラムが、部長(象潟 淳)
ギターが、美咲。美咲は、クラスメートだ。仲いい
キーボードが、堺 太一。堺とは、今同じクラスだ。
それぞれ、才能を見いだせたわけで、それとともに『美男美女』とも言われたりもした。
『美男美女の天才』が奏でる音楽は評価が高く、先輩達をも、抜かしていった。
ただ。唯一、一人を除いては。
元生徒会長.佐倉 颯斗先輩
颯斗先輩は、私と同じボーカルで、全国レベルで歌がうまかった。
歌がうまく、勉強もできて、優しくおまけにクソかっこいい生徒会長に落ちるのは、時間の問題だった。
同じボーカルになれた私は、1個上ではあったが颯斗先輩に、教えてくださいとよく頼み込んだものだ。
部長「これ聞いたら考え変わるよ。きっと」
櫻井 奏「えー、なによ。」
部長「文化祭、佐倉先輩見にくるっt」
櫻井 奏「ゆきます!」
まぁ、言ってしまえば、私の初恋は。会長であろう。(元生徒会長だけど。)
そして、今も唯一好きな人です。
金田 陵「あー!先輩じゃないっすかぁ!!」
櫻井 奏「あ!さっきぶり。」
金田 陵「せんぱぁーい。毎日部活に来てくださいよー」
部長「もっといえー」
櫻井 奏「ちょっと!いや、でも。明日からは来るよ。毎日」
金田 陵「まじすか!!」
プラスで言っちゃえば、この後輩も天才と呼ばれている。ドラムだからあまり関係ないっちゃないが、象潟(部長)は焦っていた笑
部長「え!佐倉先輩大好きかよ」
櫻井 奏「好きで悪いか!!」
金田 陵「え?!先輩!?」