ケータイ小説 野いちご

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【完】冷徹王子様は鈍感お姫様を溺愛中 。



「じゃあね、バイバイ。また月曜日」



ドキドキいうのも治らないうちに、早瀬くんはドアを開けて帰っていってしまった。


なにがなんだかわかんないのに、ドキドキだけはしてるの。



「……ひなた」


「……っ!」



名前を呼ばれてドキッとした。

今、そんな風に呼ばれたら。



「……俺、大地にはひなたのこと渡したくない」


「……悠月……?」


「とりあえず今は、上書き」



そのまま、そう言って私のことをぎゅっと抱きしめた悠月。


また突然抱きしめられてパニックになりかけるけど、嫌な気はしなかった。


前もだったけど、悠月に抱きしめられると嫌な気はしなくてむしろずっとそうしていたくなる。



「……ごめんひなた、しばらくこうさせて」


「……うん……」



ドキドキ鳴る心臓が、うるさい。







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