ですが――。

アミダさまは、私ではなく、

なぜか、彼女を――、

マーヤちゃんの方を捕まえたのです。

私は立ち上がり、何かを言おうとしました。

何を言えばいいのかは、分かりませんでしたが……。


すると、アミダさまの金色の唇がゆっくりと動き、

私にこう告げたのです。


「おまえは連れていけない」

「おまえはこの地上で為すべきことを為せ」


――と。


「やだっ、やめ……、たっ助けて……、リョーコ、リョーコちゃん……」


アミダさまの手に掴まれ、マーヤちゃんの体がするすると光の中に吸い込まれていきます。


そして、アミダさまはマーヤちゃんの身体を全てその中に収めると、


ふっと、その場から消えて、


それから、もう、二度とは現れませんでした。


私は、ただ一人だけ、

五人の友達を犠牲にし、ただ一人だけ、


アミダさまの呪いから生き延びたのでした。



 ***


ですが、アミダさまの呪いがこれで終わったわけではありませんでした。


いえ、これはむしろ、始まりにすぎなかったのかもしれません――。