どうしてこんなことになるのだろう。
「わかるんだ。お前の言いたいことはよくわかる。だがな、お前のいる学校に、お前を護れる奴はいねえだろ」
「いないなら作るまでよ」
「過去を話すのは今のお前には苦痛なはずだ。1番仲の良い友達にさえ話せないお前が、仲間を作れるのか?」
「…っそれは……」
何も言えなくなったあたしの肩にそっと琢磨は手を置いた。
「……お前にとって何がいいのか、俺は一生懸命考えてきた。早めに考えをまとめてほしいが、時間はやろう。明日のこともふまえて、考えてくれ」
「どれくらい……?」
結果なんて見えていた。
それでも、確かで大切な今の生活を変化させることなんてしたくなかったんだ。
「長くて今日を入れないで2週間だ」
苦しい2週間の宣告と、共に。
あたしは明日のことを考えざるおえなくなったのだ。
明日だけじゃなく、beast、wolf。
そして、獅獣。
彼らとの運命さえも。