「みんなありがとう!すっごく美味しかった!」



お礼を言って帰ろうとした時、ガラッと教室のドアが開いた。


反射的に振り返ってみると、そこに居たのは…



「失礼します。西條実瑠来の身元引受人です」



気怠げにポケットに手を入れて立つりゅーだった。



「りゅー!」



嬉しくてりゅーに駆け寄りそのまま抱きつくと、ぽんぽんと頭を撫でてくれる。



「みぃ、戻るぞ」


「はーい」



女の子達がせっかくだからと袋に詰めてくれたガトーショコラを持って、自分の教室にりゅーと戻る。