…え。


「いや~、びっくりしたよね。
お互い固まったもん。」


呑気に話す莉子。


「え、それでどうしたの?」


「自分でもなんで
あんなことしたのか分からないけど
仕返しした。」


「仕返し?」


「颯人君と目の前でキスした。」


…は?


「はぁぁぁ~~~!?
嘘でしょ!?」


空気入れをしてくれてた
2人も私の声に驚いて
こっちを見ていた。


ぶんぶんと首を横に振って
なにもないよアピールをしたら
再開したので
私達も話を続けた。


「え、莉子そんな事するタイプだっけ…。」


問題はここなの。
莉子ちゃんもしかして
私の毒牙にかかったのかな…。


「うん、美桜の影響かもね。」


莉子ちゃんエスパー。心読んだ。