ケータイ小説 野いちご

100日間、あふれるほどの「好き」を教えてくれたきみへ





――〝私は自分が生きた証を残したいって、今はそう思うんだ〟


いつか海月が言っていたことを思い出す。



大丈夫。ちゃんと残ってるよ。

残っていくよ、俺たちの心にもずっと。





俺は海月と何度も歩いた道を、ゆっくりと歩く。


海月のいない世界はやっぱりすごく寂しいけれど、それ以上にきみからもらった愛しさが溢れるほどある。


すれ違ったこともあった。喧嘩したことも、きみの心が分からない日もあった。


夜が長かった。朝が遠かった。


でも今は新しい今日を迎えるたびに、海月が背中を押してくれる。



海月は俺との思い出をひとつ残らず抱えて持っていった。


だから俺はこれからもたくさんの思い出を作っていこうと思ってる。


いつか俺も抱えきれないくらいの話を持って、海月に会いにいくから。


海月のぶんまで俺は、果てしない未来を生きるから。




海月はのんびりと、光ある場所で待ってて。






《あの頃、きみといくつもの朝を数えた。》
END




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