莉子の目を盗んで
課題を写そうとこっそり
覗きこもうとすると


「痛い…」


手をパシッと叩かれた。


「斗真君と旅行行くんでしょ!
なら、ちゃんと終わらせなきゃ!
分からない所は
教えてあげるから。ね?」


ニコッと笑う莉子が天使に見えた。


うん、そうだよね。
ずるなんかしたら
嫌われちゃうもんね!


「私、頑張る!」


気合を入れ直して
机に向かう。
課題は意外にも簡単だった。
斗真に教えてもらったからかな?
なんて思った。



気付けばもう夕方で
課題は残り1/3となっていた。


「美桜すごい!頑張ったね~!」


えらいえらいって褒めてくれる莉子、好き。