斗真の1つ1つの言葉が
私の心臓の鼓動を早くする。



『それじゃ、明日朝行くから。
おやすみ。』


「うん、おやすみ。」


結局私たちは30分ほど話して
電話を切った。


知らなかったんだけど、
案外うちと斗真の家は
近所だった。
自転車で10分くらい。
この辺の地区割りは複雑だから
中学校も別々だった。


明日はいつもより
気合入れてメイクをしようと誓い、
斗真の声と、今日の出来事を
思い出しながら眠りについた。