「顔、赤いけど。
照れてるの？…可愛い。」


フッと笑った顔はとてつもない破壊力。


でも、このままじゃ
負けたみたいで悔しい…。
だから、


「全然？結城君も本当は照れてる？」


そう言って彼の頬を両手で包んだ。
すると一瞬表情が崩れたようにも見えたけど、
すぐに不敵な笑みを浮かべた。


「これ以上美桜の事好きにさせたいの？」


私が添えた両手を掴み片手で押さえた。
そして…


「俺がどれだけ美桜の事好きか分からせてあげるよ。」



キスをした。



「もうこれからは俺以外見るの禁止。」



本当なら怒らなきゃいけないのに
余りにも優しいキスをするから
何も言えなかった。



「俺と、付き合う？」


その言葉に私は静かに頷いた。