ケータイ小説 野いちご

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冷たい彼の溺愛は、2人きりのときに。




今日はついてないな、と思いつつ席へと戻る。



まあ男子なんて正直誰でもいいし、なんなら私一人でやればいいか、なんて思っていたら突然教卓周辺が騒がしくなった。



何故だろう、嫌な予感がする。



恐る恐る前を向けば、教卓の前には楠木が立っていて。



「男子は楠木で決まりだな」



一瞬、音が止まったような感覚に襲われた。



嘘…?
聞き間違い、だよね?



「いいなぁ、田城さん」
「えっ、普通に代わってほしいんだけど」



だけど、どうやら聞き間違いじゃないらしかった。



嫌いだと強く思えば思うほど、こういう運命の悪戯というものが起こりやすいのかもしれない。



「ねぇ田城さん、私代わってあげようか?」



その時、近くの席の女子が私に話しかけてきた。



いつもはよく騒いでる、うるさい女子グループのうちの一人として認識していたけど、今だけは救世主に見えた。




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