ケータイ小説 野いちご

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【完】冷徹王子様は鈍感お姫様を溺愛中 。




「ひなた、座ってていいよ。あとは俺が見とく」


「わ、わぁっ」



不意に後ろからそう声をかけられて振り返ると、悠月の顔がすぐそこにあった。


どきっとした、顔が、熱い。



「で、でも悠月、火加減とかわかんないでしょ……?」


「いや、大丈夫。俺実は、ハンバーグだけは作れるんだ。今度ひなたにも作ってやるよ」



……本当か?と少し疑う。
だって他の料理できないのにハンバーグだけ作れるなんて……。


そう思っていたからか、悠月からぎゅっとほっぺをつままれた。
ぎゅうってして、意地悪そうに笑う。



「……いたい」


「だってひなた、信じてないでしょ」


「し、信じてる!信じてます!!だからその手を離してください!」


「ははっ嘘っぽい!」



また笑って、ちゃんと手を離してくれた。


ほっぺをさすって悠月を見上げたら、その笑顔がもうどうでもよくさせる。
火通ってなくてお腹壊しても、しらないんだからね!





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