ケータイ小説 野いちご

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【完】キミさえいれば、何もいらない。

なんて、その様子を現場で見ていたうえに、なぜ彼が殴られることになったのかの理由まで知っているにもかかわらず、初めて聞いたようなふりをしてしまう私。


璃子がだいぶ興奮していたので、とてもじゃないけど、それがうちのお兄ちゃんのせいなんですとは言えなかった。


お兄ちゃんをかばうつもりはないけれど、それが噂になって一ノ瀬くんファンの間で広まったらとか考えると、ちょっと怖いし……。


ちなみにお兄ちゃんは昨日顔にあざをつくって帰ってきて、私が「どうしたの?」って聞いたら、「エミリの兄貴に殴られた」と正直に打ち明けてくれた。


あの不良男子、本当にお兄ちゃんを見つけ出して殴ったみたい。


エミリちゃんという子はお兄ちゃんが遊びで付き合っていた子の一人だったらしく、殴られたのは自業自得だから同情はできないし、これを機にちょっとは反省してほしいなとさえ思う。



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