幼なじみなのにな、と思っていると、千佳に頭を下げ返した逸人が、
「今日とりあえずの荷物運ぶんだろ?
 手伝おう」
と言ってきた。

 まだ青ざめたまま、芽以は、
「……はい」
と小さな声で頷いた。