ケータイ小説 野いちご

勇気の魔法は恋の始まり。

「すいちゃん今日はもう終わり?」

「んー、杏が帰って来たら、どっかのスケッチしてこようかなーって。って言っても雨降ってるけどね。」

 同級生の問いかけに水帆は肩をすくめて答える。

 すいちゃん、というのは水帆の水から取ったらしく、杏以外はみんなこのニックネームで水帆を呼んでいた。
  

「たっだいまー」

 パタパタという音とともに杏が教室に入ってくる。

 足音と上がった息から察するに、どうやら走って行っていたらしい。

「はい、水帆のイチゴミルクー。って、オレンジジュースあるやん。」

「ありがとー、これはちょうど飲み終わったの。」

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