ケータイ小説 野いちご

勇気の魔法は恋の始まり。

その男の子がどうやらうちの娘を気に入ってるらしい、というのはママ友の中では有名な話だ。

 しかし、母親の自分似である娘は、お世辞にも自分への好意に鋭いと言える方ではない。
 
 気に入った女の子に意地悪をしてしまう典型的な男子小学生というイメージで微笑ましい気もするが、母親の心理としてはほどほどにお願いしたいところである。 
 
 聞くところによれば、その男の子も母親にはよく怒られているらしい。

 それぞれがもう少し成長するまで見守るとしたものだろう。

「じゃあ、まずお布団に行こっか。」

 私はそう言って娘を連れて寝室に向かった。

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