「私はこれが性に合ってるの…」

「ま、いいけど。何かあったから頼ってよね?」

「うん。ありがと」

瑠璃は、私が作ったご飯を食べ、帰って行った。如月商事の件は任しておいて!と言って。


次の日…


「涼…涼香!」

「あ、美玲おはよー。昨日は先に…、な、なに?」

会社の入り口で、いきなり美玲に拉致された。

「…ど、どうしたの?」

「は、はっ、の…呑気におはよー!なんて言ってられないのよっ!」

美玲は可愛いと言うより美人タイプ。そんな整った顔が、迫ってくると中々の迫力があった。

「き、きま、決まったのよ!」

何が決まったんだろう?
美玲の結婚とか?まさかね…
そんな事を考えていたら、美玲に両肩を持たれた、

「いい、よく聞いてね」

「う、うん」

「あんた、秘書課に異動よ!」

「へ?……っ、秘書課ぁ?」