傍観者たちは、囁いた。

「きっとこれは、瓶」

「あなたの選択ひとつで、浮いたり、沈んだりする」

「あなたは、何を選ぶ?」

目を開けると、薄幸な顔が幾つも、転がっていた。

(ぼくは、しらない)

(ぼくは、ぼくは、ぼくは!)