「和佳菜ーー!早くー」

見ると、さっきまで側にいた流梨花が手を振っている。


先行ってるって言ったくせに玄関で待っててくれてたらしい。


さあて、行かなきゃ。


大切な友達が待ってる。


お空は学校でも元気にさせられるしね。


「今行くー」


そう言って、ゆっくりと敷地内に足を踏み入れた。