side.貴久






この学校には、イケメン四天王と呼ばれている4人がいる。






その1人が…






貴久「みんな、おはよ。」((ニコッ






女子生徒「「「キャー!!!!」」」






この俺、らしい。






イケメンと言われて嬉しくないことはないが、めんどくさい。






しかし、素の俺でいるとトラブルを起こしかねない。






そこで考え、王子様のように振る舞うことにした。






その結果が、これだ。






女子生徒「まっすーおはよ!」






誰だよこいつ。






あー、昨日一緒にカフェに行ったやつか。






貴久「おはよ。昨日はありがとね!」






全然楽しくなかったけどな。






女子生徒「おはよぉ!今日はどぉする?」






お前と約束なんかしてなかっただろ。






貴久「おはよ、どーしよっか?」






どーもないだろうけど。






女子生徒「ま、増田くん…お、おはよう!」






この子は…髪型変えたのを気づいてほしいのか?






貴久「おはよう。あれ、髪型変えた?すごい似合ってる。」






はぁ、めんど。






女子生徒「これ、作ったんだけど食べてくれない?」






いらね。






貴久「え、いいの!?ありがとう!」






俺は食べねぇけどな。






祐也「まっすーおっはよ〜。今日もモテモテだねぇ。」






上級生の女子生徒達を引き連れながらちゃかすこいつは、イケメン四天王の1人の手越だ。






朝からテンションが高すぎる。






貴久「お前もだろ(笑)」






祐也「ふふっ」






こいつは四天王の中でも際立って…






女子生徒「祐也、今日はあたしの番だよ。昼休み、待ってるね♡」






祐也「うん!また後でね、子猫ちゃん♡」






女遊びが激しい。





貴久「ふーん、今日はあの子なんだー。」






毎日人変わりすぎだろ。






祐也「なになに、まっすーもこっち側に興味あるとか?」






貴久「悪いけど、俺は手出さないタイプなんでー(笑)」






祐也「なーんだ。つまんないのぉー。」






そんなトラブルになりそうなこと、わざわざしたくねぇっつーの。