考えるだけで頭が余計痛くなってくる。
鼓動と同じリズムで、こめかみに痛みがある。


とりあえず、榛名くんの朝ごはんはコンビニで済ませてもらおう……。



そうすればあと少しは寝れる。



あとの家事は根性で頑張る……って、わたしにそんな根性あったっけ?なんて朦朧とする意識の中でそんなことを考えていた。



リビングから部屋に戻り、アラームをセットし直して、再びベッドであと少し眠ることにした。


***


「……ひ……な」


目を閉じていると、誰かの声がする。
たぶん榛名くん……だ。


重たいまぶたを開けると、そこにはやっぱり榛名くんがいた。



「なんかあった?珍しいじゃん、こんな時間まで寝てんの」

「へ……いま何時?」


「8時半」

「え……うそ、アラーム」


「ずっと鳴ってたから僕が止めた」


これじゃ完全に遅刻……って、わたし熱あるんだから学校行けるわけないか。