「ったく、急に呼び出すなよ」


「へへへっ~だって恭哉に会いたくなっちゃったんだもん♪」


「いや、お前キモいから」





ニコニコと気持ち悪い笑みを浮かべる遊に、冷たい視線を送る。





俺たちはそれぞれ昼食を注文し、これといった内容のない会話をしていた。





「そういえば、恵那ちゃん元気になってよかったな」


「ん、ああそうだな」





欠席をした翌日、恵那はいつも通り学校へ登校してきた。





すっかり熱も下がったと、ピンピンしていたのを覚えている。





すると突然、遊は俺の顔をニヤニヤとした様子で見てきた。





「なんだよ」


「いや、あの日の恭哉はほんと面白かったな~って思って♪」


「…あ?いい加減しつこいんだよ」





俺は呆れた口ぶりでそう言うと、窓の外へ視線を向けながらカフェオレをすする。