私はいつの間にか、恭哉君の温もりに包まれていた。





そして心のどこかで、この温もりから離れたくない。


そう思う自分がいた。




初めは抵抗していたものの、次第に抵抗するのをやめた。





そしていつの間にか、身を委ねるように、恭哉君の腕の中で目を瞑る。





「温かいだろ」


「…うん」





なんだろう…すごく、安心する。


恭哉君がここにいるって、全身に思い知らされてるみたい。





…少しくらい、気を許しちゃってもいいよね。





更に恭哉君にギュッと抱き寄せられ、いつの間にか意識を手放したのだった。