__キーンコーンカーンコーン

2度目のチャイムが鳴る

それと同時に教室のドアがガラッと開いて栗色のふわふわした髪にピンクの大きなリボンを乗せた若い女の人?が入ってきた。

いや、女の人というか女の子…??
身長は150センチあるかないか
私たちより歳下に見えるのは気のせい?

でも教卓の横に立ってるし先生だよね


その人はぐるりと教室を見渡し私と目が合うとぶんぶんと手を振った

「やっほ〜!貴方が愛莉ちゃんかな??
私動物心理担当のまりあですっ!よろしくね!」

声まで可愛い

『よ、よろしくお願いします?』


どこからか乗台を取り出して黒板に字を書き始めた先生を見ながら私は隣の彩月に小声で話しかける

『あの人先生なの?』

「そうだよー、正真正銘の学校の先生。
見た目はアレだけど国から色々な賞を受賞してるくらいすごい人なんだから!」

そんなすごい人が先生?!

もしかしたらあの理子先生もさっきの黒瀬先生も実はすごい人なのかもしれない


ふんふん〜♪と鼻歌を歌いながらプリントを配るまりあ先生

歩くたびに頭の上についたリボンが揺れる
何この守りたくなるような可愛い生き物は…!(※先生です)