「…」





って、今はそんなのどうでもいいじゃん…!





たまたま拾ってくれたのが恭哉君だった、ていうだけな話だし。





私はハンカチをポケットへと突っ込む。





とにかく、HRが終わったら速攻、美冬を問い詰めないとね…?


さっきの発言はきっと、冗談だと思うけど、ね…?





あ~…まだ学校始まったばかりなのに、恭哉君のせいですごく疲れたんだけど!





それに気のせいかな…さっきから女の子たちの鋭い視線をビンビン感じる。





みんなちゃんと見てた…!?


先に手を出してきたのは、恭哉君のほうだからね!?





私はれっきとした被害者なんだから…!





「あ~~」とよく分からない感情を心の中で叫びながら、視界をシャットダウンするように机へと突っ伏せたのだった。