ケータイ小説 野いちご

たとえ、この恋が罪だとしても。




「…女癖が悪いお兄ちゃんに言われたくない」

さっき田島さんが言っていたことを、言い返してやった。


「はぁ…アイツは、ほんと余分なことを…」


溜め息をつき、お兄ちゃんが自分の顔を片手で覆った。


余分なことってことは、事実ってことなのかな?
付き合った人数は、10人以上とか…


「…中学の時に優華さんと付き合ってたじゃん?その後、何人の人と付き合ったの?」


ぶっきらぼうに聞くつもりはなかったが、感情のままに聞いてしまう。


「お前には関係ない」

そう一言だけ言うと、お兄ちゃんは歩く速度を速めた。



「ちょっと…」


身長差30センチはあるため、足の長さが違う。
お兄ちゃんの速足は、私にとっては走ることになってしまう。


「お兄ちゃん…待って…」

陸上部と美術部の差も、ここで出てきてしまう。
普段、体育でしか運動してない私はそんな体力があるわけではない。


「お兄ちゃん…ちょっと…」


¨本当に待って!¨と叫ぼうとした時、足が絡まった。


「う…わっ」


バタンっと派手に、道路の真ん中で転んでしまった。







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