「遊とは同じテニス部の仲間なんだけど」


「そうそう♪」


「恵那のこと話してたら、遊が会いたいって言うから」





美冬は少しばかり申し訳なさそうな顔をする。





「私に?」





首を傾げる私に、今度は遊君が口を開く。





「美冬から恵那ちゃんが困ってるって聞いて、俺の出番だと思ったんだよね!」





と、満面の笑みと共に親指を立てていた。





「…?」





私が困ってる?


一体、なんのことだろう。