こっちは大変だったんだから!





「恵那はああいう人苦手だもんね」


「苦手どころか、嫌悪感を抱いちゃったよ…」





机にひじをつき、大きなため息を零す。





「今日顔合わせるの気まずいんじゃない?」


「う~そうなんだよね…まあ、関わるつもりないし…」


「恵那がそのつもりでも、向こうがどう来るか分かんないよ?」





と、美冬はニヤリと笑みを浮かべる。





美冬ってば、なんか楽しんでない!?





「ないない!恭哉君のことが好きな女の子は他に沢山いるんだし、わざわざ私なんか相手にしないよ」


「そう?恵那可愛いし、私が男だったら構いたくなるよ」


「あははっ、なにそれ。美冬冗談やめてよ~」





私が男だったら断然美冬狙いだけどね!





美人で大人っぽいし、おまけに優しくて面倒見いいし?





私の自慢の親友だからね!





「冗談じゃないんだけどね」