2度と思い出したくもないのに!





部屋へ連れられて、ベッドに押し倒されて、それで…





って、ばかばか!


わざわざ思い出さなくていいからっ!





1人でモヤモヤとしていると、どこからともなくお母さんが現れた。





「おかえり恵那…って、顔赤いけど、どうかした?」





「へっ、顔赤い!?なんで!?」





「なんでって…恵那にしか分からないんじゃない?」





顔が赤いのは…えっと、そうだ!


暑いからだ!そう、今日暑いもんね!





決して、恭哉君は関係ないもんね…!





と、誰に聞かれた訳でもないのに、心の中で言い訳を述べたのであった。