本多さんの予約した店の個室

向かい側で余裕綽々に酒を飲む
本多さんをマジマジと見る


イケメン……だな



先輩ほどじゃないけど
整った顔だ
自信に満ちた表情


「悠樹とは…… 長いんですか?」


「まだ1年たってないくらいです」


「中学の時の話とか聞いてる?」


「いえ」



本多さんの口角が上がった



「俺と付き合っていたことは?」


なんとなく…
そうだろうとは、思っていた


「聞いてません」


「俺、別れたつもりないんですよね」



俺は、本多さんを凝視した



「悠樹は、別れたつもりでいるのかもしれないけど… 俺のところに戻りますよ
楢山さん 悠樹は、俺の女です」



何言ってんだ!?

クククッと笑う姿に怒りが込み上げる



「明日、わかりますよ」