「佑月くん〜?」




佑月の名前を呼ぶ声がして、咄嗟に佑月から目を逸らす。




「誰?この子」




佑月の隣に立っている女の子があたしを指さしてそう言う。


この子、多分佑月のことが好きな子だ。

なんであなたが佑月の隣に立ってるの。


佑月の隣に女の子が立つくらいで嫉妬するのに、佑月がまた追い討ちをかける。




「友達」



「友達ね!佑月くん彼女いないって言ってたもんね」




なにそれ、なにそれ、なにそれ、なにそれ!!!!!




「バカ佑月!!!!!」




もう本当に知らない!!


バカって言ったこと謝らないから!!



佑月なんか大っ嫌い!!