「何か用で……」
「「蓮水!!」」
2人の近くまで歩いて行った瞬間、ガシッと勢いよく肩を掴まれた。
…あのさ、ビックリするから。
寿命縮むからやめてくれ。
「蓮水、俺は感動した」
タッチー、何に感動したの。
「俺達にはもう手に負えん」
いや、だから何が。
「「西條の世話係就任おめでとう」」
…は?
ニコニコと笑って肩に手を置かれる。
なにこれ。
「理事長にはもう許可を得てる」
「つまり、お前にはこれから西條のことに関する事を全て任せるという事だ」
2人はそれだけ言うと、「いやー、これでもう西條に手を焼かなくて済むな」、なんて言って去って行った。
おい、言うだけ言って行くなよ。
「りゅー?どうしたの?」
いつの間にか隣に来ていたみぃの頭を撫でる。
「なんでもない。昼食うか」
「うんっ」
まぁいいか。
みぃが楽しそうなら。
こうして俺は、学校公認のみぃの世話係になったのだった。