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好きになった人はオオカミでした。-さくらの血契・外伝-【まとめ版・完】



ほんと、マジメになんてこと考えてんだか。
 

でも、しょーがないだろ。ちーちゃん好きだし可愛いし、ちゃんと恋人だし、触れたいよ。
 

でもちーちゃん、男に免疫ないみたいだし、少しずつ俺に慣れて行ってもらえたらそれが一番いいかな。


「………………」
 

ほんとなんてこと考えてんだか…………。


「――兄さん」
 

恥ずかしさに思わず片手で顔を覆った俺に、正基が硬い声音で呼びかけてきた。


「ん? なに」
 

見返すと、正基は怖いくらい真っ直ぐな眼差しをしていた。……どうした?


「俺は、影小路さんと付き合うとか結婚するとか、反対」


「………」
 

……壁だと思っていたじいさんに認められたら、弟に反対された。


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