ケータイ小説 野いちご

それでもキミが好きなんだ



人は時が経てば変わってしまうんだ。

私だってそうなんだから、みんなが変わっていても何も不思議じゃない。


「……なんか、こーやってナツと二人きりになんの久しぶりだな」


サキがそういったのはきっと三年前まで私たちは本当にしょっちゅう二人でいたことが多かったからだと思う。


「だね」


そういいながら、掃除用具が入っている縦長のロッカーを開けて、ホウキを二本を手に取る。


「懐かしいな。おっ、パス」


サキに向かってホウキをひょい、と投げた。
サキはホウキを無事にキャッチすると「さんきゅー」とだけ言った。


「もう三年だもんね」


「早いな。よしっ、掃除やるか」


「そうだね」


健吾が言っていたとおり、サキも私に文句を言いたいんだろうな。だけど、優しいから何も言わないんだ。



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