ケータイ小説 野いちご

たとえ、この恋が罪だとしても。




点数を書く欄に、赤ペンで高橋先生とは違う文字で何か書かれている。



「よく…」

声に出して読む。



「頑張りました…次も頑張れよ…?」



続けて読むと、"よく、頑張りました。次も頑張れよ"


そう書いてある、この文字はー…




「…お兄ちゃんの字だ」

急いで書いたようで、殴り書きのようになっているが間違いない。


兄妹だから、わかる。


「…何よ…ノックしろ、バカって言ったくせに」

綺麗に伸ばされたテストが、再びくしゃくしゃになる。


「私の気持ちも知らないで、優華さんとイチャイチャしてたくせに…」


こんな気遣い、いらないよー…


「…」


くしゃくしゃになったテスト用紙を、もう一度伸ばした。





まぁ…ちょっと、嬉しいけど。




さっきと思ってることが違う自分に、苦笑いが出てしまう。


















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